デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「おりん」の解説 おりん 深沢七郎の小説「楢山(ならやま)節考」の女主人公。信州の山間の貧しい村の掟にしたがって,70歳をむかえ山奥にすてられることになる。息子辰平も嫁もおりんをすてることをいやがるため,まだ丈夫な自分の歯をおって老いのあかしとし,辰平に背おわれて雪の山にはいり,ひとり念仏をとなえつづける。昭和31年「中央公論」に発表。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例