オルソ珪岩(読み)オルソけいがん(その他表記)orthoquartzite

岩石学辞典 「オルソ珪岩」の解説

オルソ珪岩

堆積岩にも変成岩にも用いられる名称.実際には破砕された堆積岩で,石英砂シリカで膠結された岩石に限って使用される.オルソ珪岩の中には炭酸塩鉱物で膠結されたものがあり,珪質物でないものが増加するとオルソ珪岩の凝固性は弱くなる[Weinschenk : 1905].浸透と圧力によって粒が組み合った珪岩に変化した砂岩の記載の際にこの語が使われた[Tiejje : 1921].意味が不明確なため,最近ではこのような堆積岩は石英砂質岩(quartz arenite)とされている[Pettijohn, Potter & Siever : 1975].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android