かまる

精選版 日本国語大辞典 「かまる」の意味・読み・例文・類語

かま・る

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「罷(まか)る」の「まか」を逆にした語 )
  2. 行く。来る。
    1. [初出の実例]「どうぞせんぼを覚えたいものと心を付けて推量して見るに〈略〉、せこかまってゐたといひいひ手をあらふを見ては便事にいたなとおぼえ」(出典:浮世草子・当世芝居気質(1777)一)
    2. 「しらぬしらぬと片意路に、そふやり事をいやるのを、おれが注進にかまったら」(出典:浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)八)
  3. ある。
    1. [初出の実例]「『ときにもく(〈注〉たばこ)がかまらねへ』『おれがを分やう』と、たばこをいれてやる」(出典:洒落本・潮来婦誌(1829‐30)後)
  4. 入る。特に、入獄する。
    1. [初出の実例]「乳守の町で喧𠵅仕出し、和泉の窂へかまって」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android