仕出し(読み)シダシ

デジタル大辞泉 「仕出し」の意味・読み・例文・類語

し‐だし【仕出し】

注文に応じて料理を作って配達すること。出前。「仕出しをとる」
演劇・映画で、端役の中でも最も軽い役。通行人群衆など、場面の雰囲気を作るような役。
工夫・趣向を凝らすこと。また、そのもの。新案。流行。
「これは変はった―と様子を問へば」〈浮・一代男・六〉
装い。いでたち。おしゃれ
遊女に取り違へる―なり」〈浮・胸算用・二〉
財産を作り上げること。また、その人。
「これらは近代出来商人、三十年このかたの―なり」〈浮・永代蔵・六〉
建物などで、縁側のように外側に突き出して構えた部分。
[類語](1出前配達宅配2端役エキストラがや

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「仕出し」の解説

仕出し

 注文された料理を指定された場所へ届けること.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の仕出しの言及

【歌舞伎】より

… 稲荷町(いなりまち)最下級の役者で,〈下立役(したたちやく)〉あるいは〈お下〉〈若い衆〉とも呼ばれた。仕出しやぬいぐるみの動物,序開き,脇狂言を受け持ち,舞台と楽屋の雑用をする。通説では芝居の守護神として楽屋に祀った稲荷大明神のそばに部屋があったのが名称の由来。…

※「仕出し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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