カムカム英語

共同通信ニュース用語解説 「カムカム英語」の解説

カムカム英語

戦時中、敵の言葉として英語の使用が制限された。敗戦とともに一転して英語学習ブームとなり、戦後1カ月後に出た32ページの「日米会話手帳」(科学教材社)は、1945年末までに約360万部売れたという。「実用日米英会話便覧」など類似本も多数作製された。

NHKも戦後1カ月後に「実用英語会話」のラジオ放送を開始。46年2月から始まった「英語会話教室」のテーマソング「カム カム エヴリバディ」は、「証城寺の狸囃子たぬきばやし」のメロディーの替え歌でなじみやすく、多くの人が口ずさんだ。講師は平川唯一ひらかわ・ただいちが担当。午後6時から15分間放送され、5年間続いた。

一方、日本語をローマ字表記する運動が高まったり、「当用漢字表」によって使用する漢字が制限されたりするなど、国語の見直しも進んだ。

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