カルテラック(読み)かるてらっく(その他表記)Emile Cartailhac

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルテラック」の意味・わかりやすい解説

カルテラック
かるてらっく
Emile Cartailhac
(1843―1921)

フランスの考古学者。19世紀末西ヨーロッパ各地で発見された洞窟(どうくつ)壁画が、旧石器時代に属さないとする側の唱道者であった。しかし、1902年にそれまでの自説を撤回する論文「懐疑論者の罪状告白」を発表。12年には、かつてフランスのラルテEdouard Armand Isidore Hippolyte Lartet(1801―71)によって提唱されながらも黙殺されてきたオーリニャック文化段階を、後期旧石器時代初頭のものとして再評価した。

[山下秀樹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルテラック」の意味・わかりやすい解説

カルテラック
Cartailhac, Edouard Philippe Emile

[生]1845.2.15. マルセイユ
[没]1921.11.25. ジュネーブ
フランスの先史考古学者。トゥルーズ大学理学部教授。アルタミラ洞窟壁画の研究で名高い。古生物学進展にも貢献した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android