カンガーバル(その他表記)Kangāvar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンガーバル」の意味・わかりやすい解説

カンガーバル
Kangāvar

イラン北西部ハマダーンとケルマーンシャー中間に位置するセレウコス朝およびパルティア帝国時代の神殿遺跡。巨大な石塊で造られた 200m四方の基壇の上に石製のギリシア式円柱をもって建てられたもので,前 200年頃の建築と推定される。イラン風芸術とギリシア風芸術との折衷的性格をもつこの神殿は,パルティア時代に女神アナヒタのために奉献された。現在,基壇と円柱の基部のみが残っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android