ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンガーバル」の意味・わかりやすい解説 カンガーバルKangāvar イラン北西部ハマダーンとケルマーンシャーの中間に位置するセレウコス朝およびパルティア帝国時代の神殿遺跡。巨大な石塊で造られた 200m四方の基壇の上に石製のギリシア式円柱をもって建てられたもので,前 200年頃の建築と推定される。イラン風芸術とギリシア風芸術との折衷的性格をもつこの神殿は,パルティア時代に女神アナヒタのために奉献された。現在,基壇と円柱の基部のみが残っている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by