普及版 字通 「カン・みこ」の読み・字形・画数・意味
12画
[字訓] みこ
[説文解字]
[字形] 象形
眉に呪飾を加えて祈る巫女の形。〔説文〕十上に「山羊、細角のなり。足に從ひ、(てつ)聲に從ふ。讀みて丸の(ごと)くす。の字此れに從ふ」という。(寛)は中にのある形。は眉飾を加えた巫女が、はげしく祈る姿である。
[訓義]
1. みこ、はげしく祈り身をはだけた巫女。その姿は寛。
2. 角の細い山羊。
[声系]
〔説文〕に声として・など三字を収める。(ごう)は多くの祝の器((しゆう))を列して、はげしく祝する巫女の姿を加えたもので、囂の意。は中にその巫女のある意で、身をはだけて祈る形であろう。これによって神意を和らげ、寛うすることができると考えられた。
[語系]
huen、khuan、曠khuang、闊khuatは同系の語。は〔説文〕七下に「屋、大なり」とするが、の声義を承ける字とみるべきである。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報