化学辞典 第2版 「ガラス合金」の解説
ガラス合金
ガラスゴウキン
glassy alloy
ガラス転移を示すアモルファス合金のこと.金属元素のみで構成されるガラス固体として注目されている.ガラス合金を形成する条件として,大きな負の混合エンタルピーをもつ系であること,原子容差が12% と大きいこと,三元以上の多元系であることが提唱されている.ガラス合金の局所構造は,正二十面体型の多元素クラスターであることが明らかにされつつあり,場合によってはガラス合金組成付近に準結晶が見いだされることもある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報