普及版 字通 「ガン・むさぼる・おしむ」の読み・字形・画数・意味
7画
[字訓] むさぼる・おしむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は元(げん)。〔説文〕十下に「貪(むさぼ)るなり」、〔玉〕に「愛(をし)むなり」とあり、楽しんで無為に過ごすことをいう。〔説文〕に〔左伝、昭元年〕「を(むさぼ)り日を(むさぼ)る」の文を引く。字条四上には引いてに作る。〔左伝〕の今本はに作る。・は通用の字。が字の原義に近く、はその形声である。
[訓義]
1. むさぼる、ぬすむ。
2. おしむ。
[古辞書の訓]
〔字鏡〕 ムサボル・ヲシム 〔字鏡集〕 ムサボル・ヲシム・マコト・アイス
[語系]
・・玩nguanは同声。玩は玩弄。魂振りとしてもつ玉器。は(習)に従い、は曰(えつ)(祝を収めた器)を羽で(す)って、その呪能を刺激する意で、それより(がんせつ)の意となった。はそのような心情をいう形声の字である。
[熟語]
▶・▶・日▶・懆▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報