通用(読み)ツウヨウ

デジタル大辞泉の解説

つう‐よう【通用】

[名](スル)
ある期間・範囲内で、自由に使えること。「全館に通用する優待券」「スペイン語の通用する国々」
広く世間に認められていること。「世界に通用する新技術」「その実力ではプロでは通用しない」
ふだんの出入りに使用すること。「通用の出入り口」
「家毎に穴をあけておいて―する」〈滑・浮世風呂・四〉
心をかよわせること。
「よそ目には勅勘の者とてはばかる様なれ共、内心は皆―せり」〈盛衰記・一九〉

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大辞林 第三版の解説

つうよう【通用】

( 名 ) スル
広く一般に用いられること。 「その頃-していた…五十銭札/雁 鷗外
世間一般に理解され、受け入れられること。また、有効なものとして認められること。 「現代では-しない考え方」 「一か月-の定期」
双方に通じて用いられること。 「両者に-する規定」
いつも出入りすること。 「 -口ぐち
心を通じること。 「内心は皆-せり/盛衰記 19

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精選版 日本国語大辞典の解説

つう‐よう【通用】

〘名〙
① 両方に通じて用いること。どれにも用いられること。共用。
※令義解(718)軍防「凡軍団。各置鼓二面。大角二口。少角四口、通用兵士、謂。皷角通用也」
※江談抄(1111頃)五「但両音字有通用之例」 〔論語集解‐八佾〕
② 広く一般に通じ用いられること。世間に認められること。また、ふつうに用いられること。流通。
※六物図抄(1508)「姫周の尺は十寸也。これが閻浮提の通用(ツウヨウ)也」
※咄本・鹿の子餠(1772)大銭「四文銭の通用(ツウヨウ)、日々に重宝」
③ 心をかよわすこと。また、意味が通じること。
※源平盛衰記(14C前)一九「よそ目には勅勘の者とて憚様なれ共、内心は皆通用(ツウヨウ)せり」
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生と虚空「人間の虫のよさが神に微塵も通用しない事を」
④ 通ること。出入りすること。通行。
※日葡辞書(1603‐04)「ナガサキ ヨリ アリマエ tçǔyô(ツウヨウ)スル〈訳〉長崎から有馬まで人の往来・交際がある」
⑤ 物を質に入れて、金を借りること。
※洒落本・卯地臭意(1783)「よしゃアがれ、着物がたまらねへ。肩がひけると、通用(ツウヨウ)がきかねへわい」
⑥ 大小便が出ること。つうじ。便通。
※歌舞伎・勝相撲浮名花触(1810)序幕「抱き子に小便をやってゐる見得〈略〉『さてもさても、通用(ツウヨウ)のいい餓鬼だ』」

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