キナルジン酸(読み)キナルジンサン

化学辞典 第2版 「キナルジン酸」の解説

キナルジン酸
キナルジンサン
quinaldinic acid

2-quinolinecarboxylic acid.C10H7NO2(173.17).キナルジン(2-メチルキノリン)を酸化してつくる.水より二水和物が針状結晶として得られる.白色結晶.融点155~157 ℃.水,エタノール,ベンゼンに可溶.加熱により二酸化炭素を失ってキノリンになる.Cu2+,Cd2+,Zn2+,UO22+などと不溶性キレート塩を生成するので,これらイオンの定量用分析試薬に用いられる.[CAS 93-10-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android