キヌバネドリ目(読み)きぬばねどりもく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キヌバネドリ目」の意味・わかりやすい解説

キヌバネドリ目
きぬばねどりもく

鳥綱の1目。この目Trogoniformesはキヌバネドリ科Trogonidae1科よりなり、熱帯アジア、アフリカ、中央・南アメリカの森林にすむ約8属34種の鳥が属する。どの種も主として昆虫類と漿果(しょうか)を好む。キヌバネドリ類のおもな特徴は、非常に柔らかく密に生えた美しい羽毛と、きわめて薄い皮膚であるが、他の特徴の一つは、足指の第3趾(し)と4趾が前向き、第1趾と2趾が後ろ向きの変対趾足である。通常の対趾足では第2趾と3趾が前向き、第1趾と4趾が後ろ向きで、キヌバネドリ類の足は全鳥類のなかでも独特のものであるが、なぜそうであるのかは明らかでない。したがって、他の目との類縁関係も明らかではないが、おそらくキツツキ目キリハシ科ブッポウソウ目ハチクイモドキ科コビトドリ科などと起源が共通のように考えられる。

[森岡弘之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「キヌバネドリ目」の解説

キヌバネドリ目

鳥綱の目。キヌバネドリ科のみで構成される。

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