クシヒゲシバンムシ(読み)くしひげしばんむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クシヒゲシバンムシ」の意味・わかりやすい解説

クシヒゲシバンムシ
くしひげしばんむし / 櫛角死番虫
[学] Ptilineurus marmoratus

昆虫綱甲虫目シバンムシ科に属する昆虫。日本各地に分布しているが、インドシナ半島や北アメリカにも発見の記録がある。体長3ミリメートル内外。黒色光沢がなく、背面に灰黄色の短毛による帯や紋がある。体はやや長めの筒形で、触角は、雄では櫛(くし)状、雌では鋸(のこぎり)状である。本来は枯れ木につく虫で、幼虫は白くて長い毛が生えている。畳に円い孔(あな)をあける害虫で、木くずを集めたテックスや化学繊維に大害を与えたこともある。これに寄生するクロアリガタバチは人体を刺し発疹(ほっしん)を生ずる。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む