最新 地学事典 「クテイ堆積盆」の解説
クテイたいせきぼん
クテイ堆積盆
Kutei Basin
インドネシア,カリマンタン(ボルネオ)島東部マハカム川流域を中心に分布する新生代堆積盆。メラトス山地で南西のバリトー堆積盆と,スカタン隆起帯で北のタラカン(Tarakan)堆積盆と境される。面積約9万km2。最大層厚は10,000m以上。下位から陸成始新統クアロ(Kuaro)層,海成泥岩の漸新~中新統パマルアン(Pemaluan)層,石灰岩の中新統ブブラ層,デルタ堆積物のプルバラン(Pulau Balang)層,バリクパパン(Balikpapan)層,中新~鮮新統カンプンバル(Kampung Baru)層が順に整合に重なる。プルバラン層およびバリクパパン層中に薄い礁性石灰岩が局所的に夾在。厚いデルタ堆積体の形成は,中新世中期以降のカリマンタン中央の急激な隆起による多量の砕屑物の供給による。本堆積盆にハンディル(Handil)油田やバッダク(Badak)ガス田ほか多くの油・ガス田が存在する。貯留層はプルバラン層・バリクパパン層。またプルバラン層・バリクパパン層・カンプンバル層には多数の石灰層が夾在。
執筆者:鈴木 祐一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

