クライオーバ(読み)くらいおーば(その他表記)Craiova

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クライオーバ」の意味・わかりやすい解説

クライオーバ
くらいおーば
Craiova

ルーマニア南西部、ドルジュ県の県都。人口30万2622(2002)。ルーマニア平原西部のジウ川左岸にあり、北にジェティク高原、南にオルテニア平野を控える。発電機、電気機関車、鉱山機械、トラクター製造のほか、建築資材、繊維、食品などの工業が発達している。大学や研究機関、博物館や劇場、交響楽団歌劇・舞踊団などをもつオルテニア地方最大の都市。クライオーバの名が歴史に登場するのは15世紀末であるが、中世以来、行政、商業、文化の中心地であった。19世紀初頭ロシアとトルコの戦争でトルコ軍の侵入を受けた。16世紀のブコバツ教会、17世紀のスフント・ドゥミトル教会がある。

[佐々田誠之助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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