鉱山機械(読み)こうざんきかい

精選版 日本国語大辞典 「鉱山機械」の意味・読み・例文・類語

こうざん‐きかいクヮウザン‥【鉱山機械】

  1. 〘 名詞 〙 ボーリング機械掘削機選鉱機など、鉱山で、試掘から選鉱作業までの間に用いる機械の総称

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鉱山機械」の意味・わかりやすい解説

鉱山機械
こうざんきかい

鉱山で使用する機械類の総称。鉱山における坑内外の作業はその多くが重労働であるため、鉱山技術者は古くから機械を使うことを考え、アグリコラの著した工学書『デ・レ・メタリカ』De Re Metallica(1556刊)にすでに多くの機械類がみられる。鉱山機械には、鉱石石炭採掘するための各種採掘・採炭機械坑道を掘進するための掘進機械、採掘した鉱石や石炭の積込み機械、運搬機械、坑内作業箇所の天井を支える支保機械、坑内保安確保のための通気・排水機械、坑内用動力のための機械、採掘した鉱石や石炭を精選する選鉱・選炭機械などがあげられる。坑内で使う機械類は小型で故障の少ない堅固な構造である必要があり、とくに炭鉱で使用する電気品は特別な防爆構造にしなければならない。

[渡辺慶輝]

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百科事典マイペディア 「鉱山機械」の意味・わかりやすい解説

鉱山機械【こうざんきかい】

鉱山における探鉱から選鉱にいたる各種作業に用いる機械類の総称。ボーリング機械,掘削機械,支保機器,運搬機械,空気機械類,ポンプ類,選鉱・選炭機など。用途上,構造は堅固で,坑内機械はなるべく容積を小さくし,特に炭鉱用は防爆構造とすることが必要。
→関連項目コールカッター

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉱山機械」の意味・わかりやすい解説

鉱山機械
こうざんきかい
mining machines

鉱山,炭鉱,油田などで使う機械。ボーリング機械 (試錐機鑿井機械) ,削岩機,採炭機械,積込み・坑内運搬機械,採油機械,送風機・空気圧縮機,坑内保全用機械類など,おもに採掘,採油,および坑内作業に直接関係する機械類をいうが,地上設備として破砕・ふるい分け系統および選鉱場が付設されている場合は,破砕機・篩別機,選鉱機械類も含めていうことがある。このなかには他の仕事でも使われるものが多い。たとえば温泉掘削用のボーリング機械,土木工事現場での削岩機・運搬機械・破砕機 (→クラッシャ ) ,化学工業でのろ過器,分級機,粉砕機,濃縮槽 (いずれも選鉱機械) などがそうである。

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