鉱山で使用する機械類の総称。鉱山における坑内外の作業はその多くが重労働であるため、鉱山技術者は古くから機械を使うことを考え、アグリコラの著した工学書『デ・レ・メタリカ』De Re Metallica(1556刊)にすでに多くの機械類がみられる。鉱山機械には、鉱石や石炭を採掘するための各種採掘・採炭機械、坑道を掘進するための掘進機械、採掘した鉱石や石炭の積込み機械、運搬機械、坑内作業箇所の天井を支える支保機械、坑内保安確保のための通気・排水機械、坑内用動力のための機械、採掘した鉱石や石炭を精選する選鉱・選炭機械などがあげられる。坑内で使う機械類は小型で故障の少ない堅固な構造である必要があり、とくに炭鉱で使用する電気品は特別な防爆構造にしなければならない。
[渡辺慶輝]
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