クリオスタット(その他表記)cryostat

翻訳|cryostat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリオスタット」の意味・わかりやすい解説

クリオスタット
cryostat

クライオスタットともいう。組織片を-16~-20℃の低温で切るための装置。家庭用冷蔵庫ぐらいの氷室の中に薄切器があり,外部からの操作で4~10μmの切片をつくる。手術中に癌の診断をするときのように,迅速に標本用の薄切切片をつくるために用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクリオスタットの言及

【クライオスタット】より

…実際に用いるクライオスタットは,その目的に応じて,試料を光で照射したり,電導度が測定できるように電線を引き出すなどのくふうがこらされている。なお生物学では,組織化学的な研究のために凍結切片を作る装置をいい,ふつうクリオスタットと呼んでいる。【井口 洋夫】。…

※「クリオスタット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android