普及版 字通 の解説

10画
[字訓] つよい・きそう
[説文解字]

[字形] 形声
声符は京(けい)。〔説文〕八上に「彊(きやう)なり」とあり、〔詩、大雅、桑柔〕「心を秉(と)ること競ふこと無し」の競を、〔唐石経〕に「
(きそ)ふこと無し」に作る。
献には殆んど用例がない。京は敵の屍体を塗りこんだ凱旋門で、強い呪力を備えるものとされた。そのような強い力が、人に与えられている意であろう。[訓義]
1. つよい、とおい。
2. 競と
じ、きそう。3. 亮・諒と通じ、あきらか、もとめる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕
アナガチ・オフ・フス・タフル 〔
立〕
アナカチ・ヲフ・タフル・フス・キホフ[語系]
・勍・競gyang、強(彊)giang、剛kang、堅kyenは声義近く、それぞれ字源を異にするが、語としては一系に属するものであろう。[下接語]
無

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

