精選版 日本国語大辞典 「けくで」の意味・読み・例文・類語
けく‐で
- 〘 副詞 〙 ( 「けく」は「けっく(結句)」の変化した語 ) かえって。むしろ。いっそ。結局。
- [初出の実例]「けくてそのぼろおんで、すこし、のこっためしがへりさうに御さるそや」(出典:狂言記・苞山伏(1660))
- 「かなしむこともなんにもない。けくでうき世が面白いと、笑ふて見せて力を付」(出典:浄瑠璃・淀鯉出世滝徳(1709頃)上)
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...