狂言の詞章を刊行紹介した江戸時代の書物。『狂言記』『狂言記外』『続(ぞく)狂言記』『狂言記拾遺(しゅうい)』の4種があり、それぞれ50番ずつ計200番を収める。最古の版は1660年(万治3)刊の『狂言記』で、曲ごとに舞台図を付す。貞享(じょうきょう)~享保(きょうほう)(1684~1736)にかけて残りの3種が次々に刊行され、再摺(さいしょう)本、改版本も多く出た。幕末には『狂言記外』を除く3種をセットで刊行、明治以降は活字で翻刻された。収録された詞章の出自は明らかでないが、歌舞伎(かぶき)成立に関与した群小諸派の狂言師のものとする説が有力。4種を一括して論じることは危険だが、実際に使用された台本をもとにしていることは確実である。
[林 和利]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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