旺文社世界史事典 三訂版 「ケベック州独立運動」の解説
ケベック州独立運動
ケベックしゅうどくりつうんどう
Québec
モントリオールを中心とするケベック州はカナダの全人口の4分の1を占めるが,その80%がフランス系住民で,カトリックの比率は90%に達し,独立以前からフランス語の使用などを認められていたため,その分離独立を主張する勢力が大きな力をもった。1970年にはケベック解放戦線が同州の完全分離をめざしてイギリス人の商務長官ジェームズ=クロスを誘拐する事件が発生し,政治的危機を迎えた。1995年に行われた独立の是非を問う州民投票では,賛否がほぼ同数となっている。
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