勢力(読み)セイリョク

  • (通称)
  • power
  • せいりき
  • 勢力 power

デジタル大辞泉の解説

他をおさえ、支配下におくいきおいと力。特に、国家や政党などの社会的な集団がもつ、他の集団をおさえる力。「勢力を伸ばす」「勢力が衰える」
エネルギー旧称

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世界大百科事典 第2版の解説

個人および集団(社会をも含む)が自己の意思にかなう思考や行動のあり方を,他の個人や集団に実現させうる能力のこと。M.ウェーバーの古典的な定義では,この能力が〈Chance〉と表現されている。他者を自分の意思どおりに動かすためには,自己の能力を他者に承認させうるような相互関係,それも自己と他者との互恵・互酬的なものとは限らないような相互関係が成り立っていなければならない。そしてこの関係にもとづき,またはこの関係を形成する過程で,自己の意思にかなう思考や行動のあり方を他者に承認させる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

他者(個人または集団)を自分の意志どおりに行動させることができる能力。[編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

(「りき」は「力」の呉音)
[1] 〘名〙 =せいりょく(勢力)
※勝鬘経義疏(611)十大受章「力有二種。一勢力。二道力。〈略〉重悪即以勢力折伏、軽悪即以道力摂受」
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「今の為朝は勢力(セイリキ)すくやかにして」
※日葡辞書(1603‐04)「xeiriqiga(セイリキガ) ツクル」
[2] 歌舞伎脚本「群清滝贔屓勢力(むれきよたきひいきのせいりき)」の通称。
〘名〙
① いきおいと力。他を支配するいきおいと力。威勢。威力。せいりき。
※史記抄(1477)一二「なにさま予譲が勢力を入て撃たほどに」
※坑夫(1908)〈夏目漱石〉「憐れとか気の毒とかの念慮よりも、物騒の方が自然勢力(セイリョク)を得た次第である」 〔漢書‐芸文志〕
② 「エネルギー」の旧称。〔哲学字彙(1881)〕
※福音道志流部(1885)〈植村正久〉二「宇宙の間には如何なる勢力の行はるるにや」

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典の解説

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
夜講釈勢力譚話 など
初演
明治8.11(東京・新富座)

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世界大百科事典内の勢力の言及

【階層】より

…社会的資源はだれによっても望まれるものだから,その需要は大きくて供給は相対的に稀少であり,したがってその分配をめぐって競争や闘争の社会関係を生じ,そして結果としての分配は不平等となる。とりわけ勢力と威信のような関係財は,不平等分配であることにその固有の性質があることが注意されねばならない。
[階層的地位の諸指標]
 社会的諸資源の分配の量が,すなわち階層的地位の指標である。…

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