ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コベニチャワンタケ」の意味・わかりやすい解説 コベニチャワンタケ(小紅茶碗茸)コベニチャワンタケPatella cubensis 子嚢菌類盤菌類チャワンタケ科の小型のキノコ。春から秋にかけて,朽ち木の上や地上に多数群がって生える。初めは小さい球形であるが,成熟すると口を開けたようになって皿形となる。大きさは径 1cmぐらいで,上面は朱色で美しい。胞子は皿の中にあたる部分に密生する子嚢内にできる。胞子にいぼがあるのが特徴である。同属でよく似たものにアラゲコベニチャワンタケ P. scutellataがあるが,これには胞子のいぼを欠き,子実体の縁が黒い剛毛で縁どられている。汎世界的に分布する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by