朱色(読み)しゅいろ

精選版 日本国語大辞典 「朱色」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐いろ【朱色】

〘名〙 朱の色。赤い色。しゅしょく。
行人(1912‐13)〈夏目漱石塵労「朱色(シュイロ)着物の上に」

しゅ‐しょく【朱色】

〘名〙 朱の色。しゅいろ。

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デジタル大辞泉 「朱色」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐いろ【朱色】

黄色みを帯びた赤色。朱の色。しゅしょく。

しゅ‐しょく【朱色】

朱の色。しゅいろ。

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色名がわかる辞典 「朱色」の解説

しゅいろ【朱色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかなみの」としている。一般に、朱肉のような少し黄色がかった赤のこと。もとは鉱石辰砂しんしゃから採れる天然の顔料をさしたが、非常に貴重品であるため、硫化水銀を主成分とする無機朱色顔料が作り出された。これを区別して銀朱ともいう。英名バーミリオン(vermilion)に近い。顔料や朱肉のほか、漆器の塗装や絵の具に用いられる。中国から伝えられた五行説では「木火土金水」の「火」に相当する色を「赤」と表記し、季節では夏を表すが、夏の別名を「朱夏しゅか」というように本来は朱色とされる。方位は南で、南を守る神が朱雀すざく平城京平安京大内裏だいだいりの南門を朱雀門という。赤は朱色を含む赤系統の色の総称

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