コルビー修道院(読み)コルビーしゅうどういん(その他表記)Abbaye de Corbie

改訂新版 世界大百科事典 「コルビー修道院」の意味・わかりやすい解説

コルビー修道院 (コルビーしゅうどういん)
Abbaye de Corbie

フランス中北部,ソンム県のアミアン付近に,657年から661年の間に,フランク王クロービス2世の王妃聖バティルダSt.Bathildaによって建設された修道院修道士は主としてリュクスイユLuxeuilのコルンバヌス派の修道会から集められたが,後にベネディクトゥス会則を採用するようになった。3教会堂があり,それぞれ聖ペテロ,聖パウロ,聖ステファヌスを守護聖人とした。修道院は急速に発展し,800年ころにはガリアの知的中心となり,特に写本所は多数の写本を今日に残した。修道院長アダラルドゥスAdalardusは,宮廷の政治的中心人物であったが,彼の時代にこの修道院は修道士300,使用人150(822年)を数えた。ルートウィヒ1世の命により,この修道院はドイツ西部,ウェストファーレンに〈コルベイア・ノウァCorbeianova〉すなわちコルバイを建設し,母修道院と同じくアダラルドゥスを初代修道院長とした。コルビー修道院は17世紀にサン・モール会Congrégation de Saint-Maurに入り,周辺村落とともに城砦化したが,1636年スペイン軍が占領し,73年ルイ14世はこの防御を解いた。修道院の全貌は,1972-76年の発掘調査で明らかになりつつある。
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