コンウェンツス(英語表記)conventus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンウェンツス」の意味・わかりやすい解説

コンウェンツス
conventus

原義は「集会」の意。通例次の2つをさす。 (1) ローマ共和政末期の属州に設けられた審問廷。帝政期にはスペインのように皇帝礼拝を行う機関ともなった。 (2) 特にローマ帝国の東方属州にいるイタリア人たちの宗教的集会。彼らは各地方政界に重きをなし,地方総督の裁判・行政上の諮問に答えた。これらコンウェンツスは帝国内のローマ化が進展するにつれて消滅した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カスハラ

カスタマー(顧客)とハラスメント(嫌がらせ)を組み合わせた造語「カスタマーハラスメント」の略称。顧客や取引先が過剰な要求をしたり、商品やサービスに不当な言いがかりを付けたりする悪質な行為を指す。従業...

カスハラの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android