集会(読み)しゅうかい

精選版 日本国語大辞典 「集会」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐かい シフクヮイ【集会】

〘名〙 多くの人が、共同目的のために一定の時に、一定の場所に集まること。また、一定の場所に集めること。また、その集まり。よりあい会合。しゅえ。
地蔵菩薩霊験記(16C後)一四住持の職として衆僧を集会(シウクイ)して地蔵法事執行(とりをこなふ)」 〔史記楽書

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デジタル大辞泉 「集会」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐かい〔シフクワイ〕【集会】

[名](スル)多くの人が、共通の目的をもって、ある場所に集まること。また、その集まり。「集会結社の自由」「公園で集会する」
[類語]会合会議寄り合い集まりミーティング座談会集いまどい団欒協議評議商議審議合議会談話し合い討論相談打ち合わせ討議謀議密議衆議シンポジウムディスカッションパネルディスカッションフォーラムフォーラムディスカッションディベート

しゅう‐え〔シフヱ〕【集会】

衆会しゅえ

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普及版 字通 「集会」の読み・字形・画数・意味

【集会】しゆうかい(しふくわい)

集まりあう。〔史記、楽書〕今上(武帝位するに至り、十九を作る。~一經にずる士も、獨り其の辭を知ること能はず。皆五經の家に集會し、相ひ與共(とも)にして之れを讀み、乃ち能く其の知す。爾(じが)の多し。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「集会」の意味・わかりやすい解説

集会
しゅうえ

「しゅえ」ともよび、衆会とも書く。多数の人々が論議、議決などのため一堂に会すること。とくに古代以来、寺院社会の組織運営の方法とされ、その淵源(えんげん)は原始仏教僧伽(そうぎゃ)の戒律に求められる。平安後期以降、寺院集会は盛行し、多分(たぶん)の法(多数決)による集会決議は、寺院法として寺内構成員を拘束した。寺院集会とその決議の形式は、南北朝期以後農村や都市の住民による自治的な共同体運営の方法に大きな影響を与えた。

[永村 眞]

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世界大百科事典(旧版)内の集会の言及

【中世社会】より

… 古代律令国家の寺院統制の弛緩,寺社勢力の強大化などの条件のなかで,自律的・自治的集団としての中世寺院が成立した。ここでは僧侶の平等・和合という原始仏教の僧伽(そうぎや)(サンガ)の思想が継承され,寺院の意志決定方式として,集会(しゆうえ)という合議制が,鎌倉時代に一般的制度として定着した。この非族縁的な自律集団の集会は,原則として平等な成員の自治によって運営され,その意志決定は多数決による一味(いちみ)同心,一揆の評定(ひようじよう)として特別の効力をもつものとされた。…

【公安条例】より

…地方公共団体の制定する条例で,主として道路・公園その他公共の使用に供される場所における集会,集団行進,集団示威運動(デモンストレーション)を取り締まる目的で各種の制限を定めるものの総称。公安条例を正規の表題とするものはなく,〈集会,集団行進及び集団示威運動に関する条例〉(東京都,京都市等),〈行進又は集団示威運動に関する条例〉(愛知県等),〈多衆運動に関する条例〉(石川県等)等の表題をもつ。…

※「集会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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