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皇帝礼拝 こうていれいはい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

皇帝礼拝
こうていれいはい

帝政期ローマの皇帝に対する宗教的礼拝。東方の君主礼拝の影響下に発展したが、統一された組織はなく多様な形態をもつ。死後に神格化され、国家神に加えられた皇帝への公式の国家的礼拝、また属州の忠誠の確保および属州の有力者たちの忠誠宣誓のために属州会議の行う属州の礼拝、都市が忠誠表明のために行う都市の礼拝、私的に行われる家内および団体内での礼拝がある。当初には、生存中の皇帝個人の礼拝を行う東方と、個人への礼拝を避ける西方との相違があったが、のちには個人礼拝の傾向が強まった。皇帝礼拝の拒否がキリスト教徒迫害の一因だったが、キリスト教公認後、皇帝礼拝は宗教色を失い、忠誠の宣誓の一形態として存続した。[島田 誠]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の皇帝礼拝の言及

【ローマ】より

…東部ではパルティアと和解し,ガラティア(前23),ユダヤ(後6)を属州化し,スペインも最終的に平定された。属州統治においてはとくに西部では旧来の都市同盟(コイノン)を属州会議(コンキリウム・プロウィンキアエconcilium provinciae)として利用し,皇帝礼拝を許可して帝国の統一を図った。 続く皇帝ティベリウス(在位,後14‐37),カリグラ(在位37‐41),クラウディウス1世(在位41‐54),ネロ(在位54‐68)は,アウグストゥスのユリウス家と,妻リウィアのクラウディウス家の枠内で帝位が移ったのでユリウス=クラウディウス朝と呼ばれる。…

※「皇帝礼拝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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