さえなう

精選版 日本国語大辞典 「さえなう」の意味・読み・例文・類語

さえ‐な・うさへなふ

  1. 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 「さえ(障)あ(敢)う」の意の語か ) しいてことわる。こばむ。
    1. [初出の実例]「佐弁奈弁(サヘナヘ)ぬ命(みこと)にあれば愛(かな)し妹が手枕離れあやに悲しも」(出典万葉集(8C後)二〇・四四三二)

さえなうの補助注記

語源を「さえ(障)にあ(合)う」とする説や、例文「さへなへぬ」の「ぬ」を完了の助動詞「ぬ」の連体形「ぬる」の「る」のない形と解し、「なへ」を上代東国方言の打消の助動詞「なふ」の連用形とみる説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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