普及版 字通 「サク・ほる」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] ほる
[説文解字]
[字形] 象形
上部に鑿歯(さくし)形のついた掘鑿の器の形で、鑿の初文。〔説文〕三上に「叢生する艸なり。嶽(さくがく)として、相ひ竝び出づるに象る」と、叢の字義と関連して説くが、声義ともに鑿の字義によって解すべきである。
[訓義]
1. ほる、ほるのに用いるのみ。
2. ぎざぎざ。
3. くさむら。
[部首]
〔説文〕に業・叢・對(対)の三字をこの部に属し、次部に・僕・を収める。〔玉〕も同じ。の大なるものを、両手にもつを業という。は掘鑿の器であるが、業は撲伐の器である。版築などのとき、相対して土を撲つを對という。叢は草の岳の象をとるもので、掘鑿のとは関係がない。
[声系]
〔説文〕に声としてを収め、またの省声として鑿を収めるが、は鑿の初文としてよい字である。叢・などの字は、声系において異なる。
[語系]
dzkは鑿・tzakと声近く、一系の語。は米を精白することをいう。おそらく鑿歯のある器で叩いたものであろう。
[熟語]
岳▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報