普及版 字通 「サ・こまかい」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] こまかい
[説文解字]
[字形] 会意
小+貝。〔説文〕六下に「貝の聲なり」とあり、貝のふれあう音をいうとする。瑣一上にも「玉の聲なり」とし、ともに擬声語と解する。小は小さな貝の象。それで細砕の意とする。
[訓義]
1. 小さな貝、こまかい。
2. 貝のふれあう音。
3. かすかな、ささやかな、くだくだしい。
[声系]
〔説文〕に(さ)声として瑣など四字を収める。みな細砕の意があり、の声義を承ける。また金部十四上の〔新附〕の字に(鎖)があり、「鐵、門鍵なり」とあって、鎖(くさり)状のものをいう。小は小貝、少はその小貝を綴る形ともみられ、とは小貝を綴ったものであろう。瑣もまた玉を綴ったもので、この綴った貝や玉のふれあう音をいう。
[語系]
・瑣syuaiは同声。此tsie、小・(肖)si、少sjiにもみな細小の意があり、一系の語であろう。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報