サスカチュワン川(読み)サスカチュワンがわ(その他表記)Saskatchewan River

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サスカチュワン川」の意味・わかりやすい解説

サスカチュワン川
サスカチュワンがわ
Saskatchewan River

カナダ,サスカチュワン州南部を流れる川。名称は「急流」または「怒れる大河」を意味するインディアンの言葉に由来する。ロッキー山系に発する北サスカチュワン川 (約 1223km) ,南サスカチュワン川 (約 885km) が,アルバータ州の中部,南部をそれぞれ東流してサスカチュワン州のプリンスアルバートの東方約 50kmの地点で合流し,さらに東に流れ,いくつかの湖沼を経てウィニペグ湖に注ぐ。全長約 1930km。その大部分が衰退期の氷河の融水によってえぐられた深い渓谷を流れる。 1690年,毛皮交易を行なっていたハドソン湾会社の H.ケルジーによって初めて探検されたといわれ,毛皮交易の盛んな時代には重要な交通路の役を果した。流域の上流部は牧畜地帯,中・下流部はカナダの春コムギ地帯となっている。 1950年代の後半になって水力発電の開発が始められ,67年には南サスカチュワン川のサスカトゥーン南方約 100kmの地点に発電および灌漑用のガーディナーダムが完成した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む