サットバ(その他表記)sattva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サットバ」の意味・わかりやすい解説

サットバ
sattva

インド六派哲学中のサーンキヤ学派用語純質と訳される。世界の物質的活動質料因である根本原質 prakṛtiは,3つの構成要素を機会因として活動するが,その3つのうち,喜,照,軽光などの性質をもつものがサットバ。

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世界大百科事典(旧版)内のサットバの言及

【サーンキヤ学派】より

…物質的原理は三つの構成要素トリグナtriguṇa(〈三徳〉)から成る。その三つとはサットバsattva(〈純質〉),ラジャスrajas(〈激質〉),タマスtamas(〈翳質〉)で,それぞれかかわりあって存在する。これら3構成要素が平衡状態にあるとき物質的原理は変化しないが,それらのバランスが精神的原理の観察を条件として破れると,物質的原理は変容を開始する。…

【衆生】より

…サンスクリットのサットバsattva,ジャントゥjantu,ジャガットjagat,バフジャナbahujanaなどの訳。とくにサットバの訳語として用いられることが多い。…

※「サットバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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