改訂新版 世界大百科事典 「サハーウィー」の意味・わかりやすい解説 サハーウィーal-Sakhāwī生没年:1427-97 マムルーク朝時代のアラブの歴史家。カイロに生まれ,当代の文人アスカラーニー`Asqalānī(1372-1449)について伝承学や歴史学を修めた後,メッカ,メディナからシリアに遊学,帰国後はマムルーク(奴隷軍人)の高官ヤシュバクの庇護を得て膨大な著作を残した。主著はマクリージーの年代記を補塡した《鋳造された黄金》,浩瀚(こうかん)な同時代の人名辞典《輝く光》,ほかに宗教諸学を厳しく批判した《歴史家批難弾劾の書》がある。執筆者:佐藤 次高 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by