サラトガの戦(読み)サラトガのたたかい

改訂新版 世界大百科事典 「サラトガの戦」の意味・わかりやすい解説

サラトガの戦 (サラトガのたたかい)

アメリカ独立戦争転機となる1777年10月の戦闘。ニューイングランド地方とニューヨーク以南の植民地とを分断する作戦計画の下で,カナダから出発したバーゴイン将軍指揮のイギリス軍は友軍援助なく,ニューヨーク北部のサラトガSaratogaでゲーツ将軍指揮のアメリカ軍に包囲され降伏した。情勢を静観していたフランスは,この戦闘の結果,公式にアメリカ側を援助,さらに米仏同盟を結ぶことになる。
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世界大百科事典(旧版)内のサラトガの戦の言及

【アメリカ独立革命】より

…18世紀後半アメリカにおけるイギリス領諸植民地がイギリス本国より独立し,共和制国家を設立するにいたった一連の運動をいう。
[革命前夜]
 18世紀後半のアメリカ植民地は,イギリス本国の重商主義体制の下での植民地として,確かに本国の政治的支配と経済的収奪とを受けていた。しかし,他面イギリス帝国の一環として,本国の重商主義体制の受益者でもあり,本国の規制にもかかわらず,植民地経済はしだいに繁栄発展していった。…

※「サラトガの戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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