普及版 字通 「サン・かぞえる」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] かぞえる
[説文解字]
[字形] 会意
示+示。示は算木を並べた形で、数を示す。〔説文〕一上に「して以て之れを(かぞ)ふ」とし、示を(視)の意とするが、〔礼記、投壺〕に「一馬、二馬に從ふ」という籌馬(ちゆうば)の法がみえ、示の上部二横画を二馬、三垂を三馬とし、合わせて五、二示にして十と為る。〔左伝、襄三十年〕「に二首六身あり」とは、横二画、下六画の数表示をいう。〔逸周書、本典〕に「均しくちて以て之れを(かぞ)ふ」とみえる。算木には竹径一分、長さ六寸、二百七十一にして大(たいこ)を成し、これを一握という。王の貨銭にを八、を九とする表示を用いた。卜文・金文には一二三四は横画、五は×、十は~を用い、みな算木の用法によって数を示した。
[訓義]
1. さんぎ。
2. かぞえる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 アキラカニミル
[声系]
〔説文〕に声として(にら)を収める。はあるいはその茎の形を写したものであろう。
[語系]
・・算suanは同声。は算木、は算木を扱う意で数、算は数えるという動詞に用いることが多い。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報