サン=ビクトル学派(読み)サン=ビクトルがくは(その他表記)L'ecole de Saint Victor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サン=ビクトル学派」の意味・わかりやすい解説

サン=ビクトル学派
サン=ビクトルがくは
L'ecole de Saint Victor

12世紀の神秘主義神学を代表する学派マルセイユのビクトルに捧げられたパリ郊外の聖堂内に,アウグスチノ修道参事会の修道院があり,1108年シャンポーのギヨームがそこに隠退し講義したのに始る。 13年に学院が組織され,33年2代目院長としてサン・ビクトルのフゴが就任してから,彼の弟子サン・ビクトルのリカルドゥスの頃に全盛期を迎えた (修道院自体はフランス革命期まで存続した) 。その神秘主義は主としてアウグスチヌスボエチウスを基礎とするものであったが,この学派においてはその根底として世俗的諸学が取上げられ,包括的な全体系的哲学が思索されていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む