日本大百科全書(ニッポニカ) 「シエラ・マエストラ山脈」の意味・わかりやすい解説 シエラ・マエストラ山脈しえらまえすとらさんみゃくSierra Maestra 西インド諸島、キューバ南東岸のクルス岬からマイシ岬まで、250キロメートルにわたり連なる山脈。同国の最高峰トゥルキーノ山(2005メートル)がそびえる。断層地塊からなり、緩やかな北斜面に対し、南斜面は急崖(きゅうがい)をなしてカリブ海のバートレット海溝に落ち込む。銅、マンガンなど豊かな鉱産資源を埋蔵する。1956年、カストロに率いられた革命軍が山中に「キューバ解放区」をつくり、ゲリラ闘争の拠点としたことで知られる。[栗原尚子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例