シッダ(その他表記)siddha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シッダ」の意味・わかりやすい解説

シッダ
siddha

インド哲学用語。サンスクリット語で「完成した者」の意。転じて,修行を完成した人や完成すべき対象である神通力をも意味する。また,ある種の半神をさし,清浄さと神聖さをそなえ,大地太陽の間に住み,8種のシッディ siddhiと称する超自然的な力をもつともいわれ,彼らの数はときに8万 8000であるともされる。

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世界大百科事典(旧版)内のシッダの言及

【タントラ】より

…すると,この性力を完全に支配したとき,その人は最高神と一体化したことになり,あらゆる超能力をそなえたものとして全宇宙を支配することも,あるいはまた解脱することもできる道理になる。この最終的な状態を〈シッディ(成就)〉,その状態に達した人を〈シッダ(成就者)〉といい,その手段を〈サーダナ(サーダナー,成就法)〉という。性力を支配するための成就法には種々あるが,その代表的なものは次の二つである。…

※「シッダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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