大地(読み)だいち(英語表記)The Good Earth

  • おおつち〔おほ〕
  • だいじ ‥ヂ
  • 人工衛星
  • 大▽地
  • 書名・絵画

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アメリカの女流作家パールバック小説。 1931年刊。宣教師の娘として生後5ヵ月で中国に渡った作者自身の見聞をもとに,一農夫から身を起して大地主となる王竜 (ワンルン) とその一家歴史を描いた大作。『息子たち』 Sons (1932) ,『分裂した家』A House Divided (35) とともに,3部作『大地の家』 The House of Earthを構成する。 32年ピュリッツァー賞を受賞。劇化,映画化もされた。

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デジタル大辞泉の解説

だいち。土地が広大なことをいう語。
「―は採り尽くすとも世の中の尽くし得ぬものは恋にしありけり」〈・二四四二〉
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した陸域観測技術衛星の愛称。平成18年(2006)から平成23年(2011)まで5年3か月間運用され、全界650万シーンを撮影。大規模災害の観測・情報提供、森林伐採監視・気候変動の影響監視などに成果をあげた。ALOS(エイロス)(Advanced Land Observing Satellite)。
[補説]後継機の「だいち2号」は平成26年(2014)5月に打ち上げられた。
《古くは「だいぢ」》天に対する、地。また、広大な土地。「大地の恵み」「緑の大地
[補説]作品名・人工衛星は別項。→大地(作品) →だいち人工衛星
《原題The Good Earthパール=バック長編小説。1931年刊。1932年刊「息子たち」、1935年刊「分裂した家」とともに三部作「大地の家」を構成し、貧農の身から大地主になった王竜とその一家の3代にわたる歴史を描く。
《原題、〈フランス〉La Terreゾラの長編小説。1887年刊。連作小説群「ルーゴンマッカール叢書」の第15巻にあたる。
《原題、〈イタリア〉La Terraアルチンボルドの絵画。「四大元素」と総称される寄せ絵の連作の一。板に油彩。縦70センチ、横49センチ。1566年制作。ウマ、ライオン、羊など、さまざまな動物で構成される。

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百科事典マイペディアの解説

P.バックの小説。三部作《大地》(1931年。ピュリッツァー賞受賞),《息子たち》(1932年),《分裂した家》(1935年)の総称。清朝末から中華民国成立までの中国の時代の流れを背景に,農夫から大地主となった王竜,土地から離れたその息子たち,近代化する中国に希望を見いだす王淵の3代を描く。

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デジタル大辞泉プラスの解説

1937年製作のアメリカ映画。原題《The Good Earth》。パール・バックの同名小説の映画化。監督シドニーフランクリン出演:ポール・ムニ、ルイーゼ・ライナー、ウォルター・コメリーほか。第10回米国アカデミー賞作品賞ノミネート。同主演女優賞(ルイーゼ・ライナー)、撮影賞受賞。

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大辞林 第三版の解説

(天に対して)地上。人々が生活をいとなむ場としての地上。また、広くて大きな土地。 -を耕す
[句項目] 大地に槌
パール=バックの長編小説。三部作「大地の家(The House of Earth)」の第一部。1931年作。第二部「息子たち」、第三部「分裂せる家」。波乱の中国を背景に、一貧農から大地主になった王竜とその一家の歴史を描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アメリカの女流作家パール・バックの長編小説。1931年刊。三部作『大地の家』The House of Earthの第一部。主人公王竜(ワンロン)は中国の貧農で、土地の豪族黄家の奴隷阿蘭(アーラン)を妻にもらい受ける。彼女は夫を助け、天災や暴動などの試練にもよく耐え、ひたすら家の繁栄に力を尽くす。妻の旧主家の土地を買い取り、やがて大地主となった王竜は、茶屋の女蓮華(リエンホウ)を家に入れ、妻妾(さいしょう)同居の生活が始まる。阿蘭は正妻としての権威を守り、妾(めかけ)の自由なふるまいを許さなかった。一方、王竜は漁色家ながら、土地や財産の管理に関しては抜け目がなかった。土地はやがて分割され3人の息子たちの所有になる。『息子たち』(1932)、『分裂せる家』(1935)とテーマは展開する。この作品には、波乱の中国史を背景に、中国事情に対する作者の深い理解がうかがえる。発刊後ベストセラーとなり、1932年ピュリッツァー賞を受けた。[板津由基郷]
『新居格訳『大地』全4巻(新潮文庫)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙 (古くは「だいぢ」)
① 天に対して、地を広くいう語。
※観智院本三宝絵(984)上「又虎の前に歩み近付く程に、大地震ひ動く、風の波を上ぐるが如し」 〔勝鬘経‐摂受章〕
② 広い土地。土地の広いこと。
※評判記・色道大鏡(1678)一三「大坂傾城の風儀をいふに、都をへだつる事一日にして、しかも繁昌の大地なれば」 〔商子‐農戦〕
[2] (原題The Good Earth) 長編小説。パール=バック作。一九三一年成立。清朝末期の中国の大地に生きる貧農王龍・阿蘭夫婦の生活と、その苦難、流浪、変遷を通じて、中国民族の盛衰を描く。ピュリッツァー賞受賞。「息子たち」「分裂した家」とともに三部作「大地の家」を構成し、その第一部にあたる。

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