最新 地学事典 「シブマス地塊」の解説
シブマスちかい
シブマス地塊
Sibumasu Block
東南アジアの地質基盤を形成する小大陸地塊。南半球に位置したゴンドワナ大陸からペルム紀前期に分離,北上したシンメリアン地塊群の一つ。ミャンマー東部~タイ北西部および半島部,マレーシア西部,およびスマトラ島北西部の基盤である。東側は,パレオテチス主部の閉塞域に相当するインタノン帯や,ベントン─ラウム帯およびこれらの相当帯を介して,スコタイ島弧と接する。西側は,メソテチス主部の閉塞域に相当するシャン断層帯および相当する縫合帯を介して,西ブルマ地塊と接する。先カンブリア系基盤と,これを覆う古生界・中生界が分布し,石炭紀後期〜ペルム紀初期の氷河性堆積物(ダイアミクタイト)が分布することが特徴。古生代石炭紀までの化石相はオーストラリア北西部との類似性を示し,特にペルム紀前期の動物相(フズリナや腕足類)は非テチス型(比較的寒冷)の産出で特徴づけられる。ペルム紀中期以降および中生代は比較的温暖とされるテチス海東部型の動物相と親和性をもつ。
執筆者:鎌田 祥仁
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

