シャーゴッタイト(読み)しゃーごったいと

最新 地学事典 「シャーゴッタイト」の解説

シャーゴッタイト

shergottite

火星隕石の約9割以上を占め,200個以上の試料が報告されている。玄武岩質の火成岩組織をもち,1.8〜5.8億年前後の非常に若い固化年代をもつ。シャーゴッティ隕石をタイプとし,マスケリナイト(衝撃により斜長石が非晶質化したもの)を含むことが特徴。岩石学的に3種類に細分され,主に輝石とマスケリナイトからなる玄武岩質シャーゴッタイト,ミリメートルサイズのかんらん石斑晶をもち,その他,輝石とマスケリナイトからなるかんらん石フィリック質シャーゴッタイト,かんらん石をミリメートルサイズの輝石が取り囲む組織をもつポイキリティックシャーゴッタイトがある。これら岩石学的分類とは独立に,SrやNdの同位体組成,軽希土類元素組成の違いなどから,富化した(エンリッチ),枯渇した(ディプリート),中間的な(インターミディエート)シャーゴッタイトという3つの地球化学的サブグループがある。近年,固化年代が23億年の試料も見つかった。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 池田

世界大百科事典(旧版)内のシャーゴッタイトの言及

【エコンドライト】より

…( )内の数字は非南極隕石中の個数。オーブライトaubrite(9),ユレイライトureilite(6),ダイオジェナイトdiogenite(8),ホワルダイトhowardite(19),ユークライトeucrite(24),シャーゴッタイトshergottite(2),ナクライトnakhlite(3),シャシナイトchassignite(2),アングライトangrite(1),その他(7)。真の結晶質の組織を保っているものは少なく,母天体上での隕石衝突により破砕,混合された角レキ岩的組織を示す。…

※「シャーゴッタイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さと雪が原因で敗れたところから》冬の厳しい寒さをいう語。また、寒くて厳しい冬のこと。「冬将軍の訪れ」《季 冬》...

冬将軍の用語解説を読む