最新 地学事典 「火成岩組織」の解説
かせいがんそしき
火成岩組織
igneous rock texture
マグマが冷却して火成岩が生じる際に形成される多様な岩石組織のこと。岩石組織に影響を与えるのは,マグマの化学組成・温度・圧力条件なども挙げられるが,特に,マグマの過冷却の時間的変遷が重要。一つの鉱物相について見ると,通常,過冷却の程度が小さいと単純な結晶面に囲まれた自形結晶が晶出するが,過冷却の程度が大きくなると,順に,骸晶,樹枝状,球顆状,非晶質と形態,相構造が変化する。また,結晶核生成速度や結晶成長速度は過冷却度がある値で最大となる。マグマの過冷却の程度が小さい条件では,一般に粗粒の結晶組織が形成され,過冷却の程度が大きい条件では,細粒岩が形成される。参考文献:K.V.Cashman(1990) Rev. in Min., Vol.24
執筆者:佐藤 博明
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

