かんらん石(読み)カンランセキ

化学辞典 第2版 「かんらん石」の解説

かんらん石
カンランセキ
olivine

天然産Mg2SiO4-Fe2SiO4固溶体.空間群 Pbnm斜方晶系に属す.末端成分のMg2SiO4で格子定数 a0 = 0.4756,b0 = 1.0195,c0 = 0.5981 nm.Fe2SiO4で,格子定数 a0 = 0.4817,b0 = 1.0477,c0 = 0.6105 nm.単位格子中に4個の基本組成を含む.固溶体はおおよそ理想溶液とみなされる.へき開{001}完全,硬度6.5~7.密度3.22~4.39 g cm-3.超塩基性岩および玄武岩の主要構成鉱物.少量のCa,Mnを含む.高圧においてスピネル型構造に転移する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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