ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュルギ」の意味・わかりやすい解説
シュルギ
Shulgi
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… 創始者ウルナンムの現存世界最古の法典の編纂(〈ウルナンム法典〉)や,広大な地域にわたる検地と属州画定は,官僚群を支柱とする中央集権的国家の側面をもつこの王朝の開幕を飾るにふさわしい。第2代シュルギの治世後半はこの王朝の最盛時で,王は王族を今や地方総督を意味するにいたったエンシに任じ,度量衡を統一し,またアッカドの王たちにならって王の神格化をはじめ,自らの神殿を造らせるなどして,支配の強化を図った。現在ウルのほか,ラガシュ,ウンマ,ドレヘム,ニップールから巨大な統計的記録を含む多数の行政・経済・司法文書が出土し,シュルギの時代を中心としてウル第3王朝時代の2万3000の経済文書が公刊されているほどであるが,この時代の体系的な社会経済像はなお模索の段階にある。…
…ウルナンムは,現存最古の〈ウルナンム法典〉の発布者としても有名である。 ウルからは多くの粘土板文書が出土しているが,その全部が第2代目の王シュルギ(前2094‐前2047)治世24年以降のものといわれる。これはシュルギ王の治世21年に行政組織の大改革が行われ,徐々に経済,行政の記録が残されるようになった結果であろう。…
… 前22世紀後半,ウルクのウトゥヘガルがグティ人を駆逐し,さらに彼の子(ないし兄弟)ウルナンムがウルで独立して,ここにシュメール人の統一王朝が成立した(ウル第3王朝)。2代王シュルギのとき王朝は最盛となる。治世後半には王は神格化された。…
※「シュルギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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