聖域(読み)セイイキ

デジタル大辞泉 「聖域」の意味・読み・例文・類語

せい‐いき〔‐ヰキ〕【聖域】

聖人地位または境地
神聖な地域神社寺院境内、神が宿るとされる所など。「聖域を侵す」
それに触れてはならないとされている問題や領域
[類語]神域霊域斎場

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精選版 日本国語大辞典 「聖域」の意味・読み・例文・類語

せい‐いき‥ヰキ【聖域】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 聖人の地位。また、聖人の境地。清浄で尊い心境
    1. [初出の実例]「凡情軽挙之念既息。而進修於聖域之願」(出典:東海一漚集(1375頃)二・天石説)
    2. [その他の文献]〔韓愈‐進学解〕
  3. 神聖な地域。また、比喩的に、戦火などを及ぼすことはしないと、当事国双方が了解している地域。または、問題として取りあげてはならないとされている事柄サンクチュアリー
    1. [初出の実例]「最澄が〈略〉建立された延暦寺の堂塔は、法灯永く伝へられて我国仏教の本源となった聖域でございます」(出典:若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上)
    2. 「伯母は鏡花の文庫に象徴される夫の心の聖域を尊敬し」(出典:ある女(1973)〈中村光夫〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「聖域」の意味・わかりやすい解説

聖域
せいいき
sanctuary

(1) 宗教的に神聖な場所。神殿教会,礼拝所など王権の及ばない地域。
(2) 軍事用語。中立国領土非武装地帯など,交戦権の及ばない地域をいう。ベトナム戦争時には,北はラオス国境からベトナム共和国(南ベトナム)国境沿いに,南はタイ湾にいたる 1000kmに及ぶジャングル回廊地帯(→ホー・チ・ミン・ルート)を称した。ベトナム民主共和国(北ベトナム)軍や南ベトナム解放民族戦線が隠れ場所や補給訓練・出撃基地として利用した。

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普及版 字通 「聖域」の読み・字形・画数・意味

【聖域】せいいき

聖地

字通「聖」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「聖域」の解説

聖域

北方謙三の長編ハードボイルド小説。1991年刊行。「ブラディ・ドール」シリーズの第9作。

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