出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…第2次内乱後アブド・アルマリクは,バリード(駅逓制)の拡充,行政用語のアラビア語による統一,アラブ式貨幣の鋳造を行い,帝国の中央集権化を図った。かつてのアラブの伝統的部族会議であるシューラー(部族の長老会議)やウフード(地方代表者会議)も有名無実となり,カリフの自由意志によって総督の任免がなされるようになった。その反面,政府とアラブ・ムカーティラとの利害の対立が増大し,イブン・アルアシュアスの乱(700)が起こった。…
… 部族を超えて国家が成立すると,シャイフは国家と部族を結ぶ接点となった。たとえば,ウマイヤ朝のカリフ,ムアーウィヤ1世は,カリフの私的諮問機関として有力部族長からなるシューラーshūrāという会議を開いた。このムアーウィヤ1世のやり方自体,アラブの部族のシャイフのあり方をそのまま踏襲しているが,ともかくシューラーを通じてカリフは部族と意思疎通を図ろうとしたのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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