シューラー(英語表記)Schürer, Emil

精選版 日本国語大辞典 「シューラー」の意味・読み・例文・類語

シューラー

  1. ( Emil Schürer エミール━ ) ドイツのプロテスタント神学者。ゲッチンゲン大学教授。キリスト教成立の背景を後期ユダヤ教に求め、「イエス‐キリスト時代のユダヤ民族史」三巻を著わす。雑誌「神学評論」を創刊、編集した。(一八四四‐一九一〇

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シューラー」の意味・わかりやすい解説

シューラー
Schürer, Emil

[生]1844.5.2. アウクスブルク
[没]1910.4.30. ゲッティンゲン
ドイツのプロテスタント新約聖書学者。ライプチヒギーセンキール,ゲッティンゲンの各大学教授を歴任。神学雑誌"Theologische Literaturzeitung"の創刊者。新約聖書時代史の教科書として書かれた主著『イエス・キリスト時代のユダヤ民族の歴史』 Geschichte des jüdischen Volkes im Zeitalter Jesu Christi (1874) は,事実上,古代ユダヤ教学を創始したものとして今日なお重んじられている。

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世界大百科事典(旧版)内のシューラーの言及

【ウマイヤ朝】より

…第2次内乱後アブド・アルマリクは,バリード(駅逓制)の拡充,行政用語のアラビア語による統一,アラブ式貨幣の鋳造を行い,帝国の中央集権化を図った。かつてのアラブの伝統的部族会議であるシューラー(部族の長老会議)やウフード(地方代表者会議)も有名無実となり,カリフの自由意志によって総督の任免がなされるようになった。その反面,政府とアラブ・ムカーティラとの利害の対立が増大し,イブン・アルアシュアスの乱(700)が起こった。…

【シャイフ】より

… 部族を超えて国家が成立すると,シャイフは国家と部族を結ぶ接点となった。たとえば,ウマイヤ朝のカリフ,ムアーウィヤ1世は,カリフの私的諮問機関として有力部族長からなるシューラーshūrāという会議を開いた。このムアーウィヤ1世のやり方自体,アラブの部族のシャイフのあり方をそのまま踏襲しているが,ともかくシューラーを通じてカリフは部族と意思疎通を図ろうとしたのである。…

※「シューラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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