ライプチヒ(英語表記)Leipzig

翻訳|Leipzig

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ライプチヒ」の意味・わかりやすい解説

ライプチヒ
Leipzig

ドイツ東部,ザクセン州の都市。ベルリン南西,鉄道で約 180km,ワイセエルスター,プライセ,パルテの3河川の合流点付近に位置する。スラブ人の集落として興り,1015年に要塞が築かれ,1156~70年に都市権を得,以後商業中心地として発達。 1952~90年ライプチヒ県 (旧東ドイツ) の県都。第2次世界大戦前,ドイツ最大のものとして知られた国際見本市も,1170年頃に起源をもつとされる。国際見本市は現在も春秋2回ずつ開かれている。 17世紀末から盛んになった出版印刷業も重要で,ドイツ東部における経済,文化の中心地となっている。ライプニッツゲーテフィヒテ,R.ワーグナーなどを輩出したライプチヒ大学 (1409創立。 1953~90にはカルル・マルクス大学ライプチヒ) ,蔵書 2000万冊を誇る図書館をはじめ各種のすぐれた教育研究機関があり,博物館,歌劇場などの劇場,ゲバントハウスなどにも,かつて「小パリ」と称された頃からの伝統が継承されている。工業ではハレとともに中部ザクセン工業地域の中心をなし,重機械,輸送機械,電気機器,衣料,化学製品の生産が盛んである。第2次世界大戦で多くの歴史的建造物が破壊されたが,J.S.バッハが 27年間音楽監督を務めた聖トマス教会 (13世紀) ,16世紀の市庁舎,ゲーテの『ファウスト』の舞台となった居酒屋アウエルバッハ・ケラーなどが修復されている。人口 51万8862(2010)。

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