内科学 第10版 の解説
Henoch-Schölein 症候群(血液疾患)
Henoch-Schönlein紫斑病の70〜80%に消化器症状が出現し,その病変部位は十二指腸・小腸が最も多く,ついで大腸,胃と続き,食道はまれである.上腹部痛で発症し内視鏡検査では特に十二指腸で,発赤,びらん,粘膜浮腫,潰瘍,紫斑様病変など多彩な所見を呈する(図8-11-3).内視鏡下消化管生検で血管炎を証明できることは少なく皮膚生検で確診となることが多い.[安藤貴文・後藤秀実]
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報